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パイオニア DVR-XD10Jでリッピング

信頼できるドライブと出会えてよかった。Pioneerのピュアリード機能でリッピングしています。

これで決まりか! J River Media Center / Jukubox

Windowsで愛用しているプレイヤーソフトです。多機能でいて高音質。初めて使った時は感動しました。

2012年5月17日木曜日

パイオニア DVR-XD10Jでリッピング










Pioneer DVR-XD10J  



データ補間なしでリッピング



オーディオCDのリッピングを意識したパイオニアのドライブです。

外付けです。

PCケースからパーツをなるべく外に出したいと思っていたので購入しました。


この製品のコンセプトは「なるべくデータ補間をしないで読み取る」ことだと思われます。


小生のようにずぼらなCD管理をしていると気に入ったディスクほど汚れが激しいです。

また新品でもエラーが出るディスクもあります。


2千枚ほどあるいろんな状態のディスクをなるべく正確にリッピングするには、

・きれいなディスクはデータを変えない

・問題があるディスクもデータ補正は最小限する

といったところが肝でしょうか。

もちろん、きれいに読み込めないディスクは買い直すという手もありますが...!







Pure Read+



ということで、このドライブが面白いのはハード側に3つの読み取りモードを備えていることです。

これはパイオニア独自のPure Readという機能です。


3つの読み取りモード

「パーフェクト」
一切補正をしない。読み取れない場合はアルゴリズムを変更して読み取れるまで数回試行。それでも読み取れなかったらリッピングを停止する。

「マスター」
パーフェクトと同じ動作ですが、最終的に読み取れなかったときにデータ補間を行う。

「標準」
リードエラーが出たら補間を行う。一般的なドライブと同様のモード(?)


モードの切り替えは付属のドライバユーティリティでボタンを押すだけです。

設定をハード側に保存することができるオプションもあります。




DVR-XD10J + dbPowerampでリッピング



最初はもちろんパーフェクトモードでリッピングします。

途中で停止しなければパーフェクトなリッピングが行えたということです。

リッピングが停止してしまった場合はディスクをクリーニングしてやり直しています。

それでもダメならマスターモードで必要な箇所だけ補間しながらリッピングします。


最近リッピングソフトはdbPowerampのCDGrabを使っています。

Pure Read機能を使いたいのでソフト側の補正機能はすべて切って、念のためAccurate Ripで読み込まれたデータを確認しています。

パーフェクトに読めないトラックはエラーとしてスキップ。


Accurate Ripのデータベースに載っていないディスクでもピュアリードのパーフェクトモードで読み取りが完了すれば安心できます。

マスターモードに変えて補間してリッピング。これは最悪の状態のディスクです(笑)





惜しいと思った点


1.
設定変更をする際に付属CD-ROMを起動する必要がある。

2.
デスクトップPCで使うには付属の二股USBケーブルが短すぎる(実測50cm)。


「1」については付属CD-ROMの中からドライバユーティリティの実行ファイルが入っているフォルダをPCの適当なところにコピーしてしまうことで多少楽になります。

"root:\Bin\SEION "

Pioneer Drive Utility.exe で起動。



「2」については手持ちの市販USBケーブル(コネクタひとつのもの)で済ませたいので、メーカーに問い合わせてみました。

Q. USBケーブルは付属の二股のもの以外で使用すると問題がありますか?

A. USBケーブルを二股にしたのはPC側の電力供給に問題がある場合を想定しています。ドライブが通常に動作していれば市販のUSB2.0ケーブルで大丈夫です。


ということで長めのUSBケーブルで運用しています。

別売りで電源アダプターが用意されているようですが、本体価格の半分以上の価格ですので購入に迷っています。




なぜか...


このドライブでリッピングすると音がいいのです!

XD10Jの前はL社の内蔵ドライブ、さらにその前は違うお国のL社のドライブを使っていましたが...。

同じAccurate Rippingで照合しているのに不思議です。

理由はよくわかりません!

今日まで頑張ってリッピングしたデータは消去しました。

やり直しです...


パイオニア USB2.0接続 外付型ポータブル DVD/CDライター DVR-XD10J

<参考サイト>
パイオニア DVR-XD10J
http://pioneer.jp/dvdrrw/dvr-xd10j/index.html

パイオニア Pure Readについて
http://pioneer.jp/dvdrrw/pureread/

dbPoweramp
http://www.dbpoweramp.com/

2012年5月9日水曜日

JRMC ショートカットとキーカスタマイズ





J River Media Centerのショートカットキーについて



JRMCには豊富なショートカットキーが用意されています。

また、xmlファイルで指定することにより操作のほとんどを任意のキーに割り当てることが可能です。






デフォルトのショートカットキーの一例

Alt + F4 終了
Ctrl + P プレイ / ポーズ
Ctrl + S ストップ
Ctrl + L 前のトラックへ
Ctrl + N 次のトラックへ
Ctrl + M ミュート
Ctrl + = ボリュームアップ
Ctrl + - ボリュームダウン
Ctrl + R シャッフル
Ctrl + Left Arrow 巻き戻し
Ctrl + Right Arrow 前送り




毎日のようにアップデートされているソフトですのでショートカットが増減することもあります。
(試してみたところ小生の環境では機能しないコマンドもありました)

ショートカットキーの一覧は下記のJ Riverのwikiで確認することができます。

http://wiki.jriver.com/index.php/Keyboard_Hot-keys






ショートカットキーのカスタマイズについて



今のところショートカットをカスタマイズするメニューはないようです。

ということで、所定のフォルダにxmlファイルを作成してカスタマイズします。





1.フォルダを用意する

'Custom Resources' という名前のフォルダを下記のパスのように作成します。

"C:\Program Files\J River\Media Center 17\Data\Custom Resources"





2.xmlファイルを作成する

下記のURLを開いて内容をテキストエディタなどにコピーして 'Resource.xml' と名前をつけて保存します。
ftp://ftp.jriver.com/pub/downloads/music/misc/Resource.xml
(なぜかFirefox15では開けませんでした。IEで開けます)




先ほど作った 'Custom Resources' フォルダにResource.xmlファイルを設置します。

"C:\Program Files\J River\Media Center 17\Data\Custom Resources\Resource.xml"





3.xmlファイルを編集してカスタマイズ

設置したxmlファイルの上部に使い方の説明が記載されています。


書式(例)
<Entry Key="Ctrl;1" Command="10004" Param="0" Global="1" />

・2つのキーを組み合わせるときには間にセミコロンを入れます。
・コマンドにパラメータがある場合は好きな値を入力します。
・Globalは"1"でショートカットキーがグローバルに、"0"でJRMCがアクティブな時にだけ有効になります。
・割り当て可能なキーの組み合わせは、単一キー、キー;Ctrl、キー;Ctrl;Shift、キー;Alt です。
・コマンドは下記のサイトで確認できます。
http://wiki.jriver.com/index.php/Media_Center_windows_messages





デフォルトのショートカットキーは下記のファイルで定義されています。

"C:\Program Files\J River\Media Center 17\Data\Default Resources\Resource.xml"

キーが被っていなければ、デフォルトとカスタマイズしたショートカットキーの両方が有効になるようです。

とりあえず小生はこんな感じに。





個人的に「キーボード派」なのでこんな記事を書いてみました。

2012年5月6日日曜日

Samplitudeを再生ソフトとして使おう!その1





Samplitude 11 Silver


ついにDAWソフトに手を出してしまいました。

waveファイルを再生するためにだけ使う目的です。

もったいなくて罰が当たりそうです。


今回は早くもメインのプレイヤーソフトとして愛用するようになったMAGIXのSamplitudeです。

いくつか試したDAWソフトの中で再生音がよくて使い勝手もよく、UIも好みに合っています。

とても高価なソフトですがいくつかグレードがありまして、Samplitude 11 Silverという無料で使えてしまうものがあります。


Samplitude 11 Silver ユーザー登録により無料、機能制限あり。
http://pro.magix.com/en/samplitude/miditech-english.730.html

Samplitude Silver - SoundCloud Edition 音楽用SNS機能が付いている版、無料、機能制限あり。
http://www.magix.com/index.php?id=9002&L=52

Samplitude Pro X 30日間お試し可能。日本正規代理店フックアップの小売価格で57,750円。
http://www.samplitude.com/en/
http://hookup.co.jp/products/soundediting/samplitude/index.html




有料版Samplitudeとの違いをヘルプファイルからまとめてみました。


制限されている機能

・Hardware controller support
・Vandal SE
・Track Freeze
・CD-Audio burning
・Drum editor mode
・Score layout and printing
・Sychronization of external equipment
・Manager windows
・Access to FreeDB and Audio ID
・Export to AIFF, WMA and FLAC format
・Synth Object
・MR-64 for pretty easy recording
・Harmony Agent


アップグレードすると得られる機能 > Samplitude 11 / Professional

・Object freeze and track freeze
・Drum editor mode
・Hardware controller support
・am-track
・Rewire
・a maximum of 128 (Samplitude) / 999 (Samplitude Professional) tracks (instead of 8)
・a maximum 384 kHz sampling rate (instead of 48 kHz)
・16 / 64 plug-ins per object / track / bus / master (instead of 2)
・Maximum of 256 separate inputs and outputs (instead of 4)
・Professional effects (offline); Elastic Audio easy (Samplitude) / Elastic Audio (Samplitude Proffesional); EQ116 (6-band phase linear EQ with oversampling); essential FX; FFT-Filter; Multiband cpmpression; Room simulator; Variverb (instead of Variverb SE in the rack effects); Vandal SE (Samplitude) / Vandal (Samplitude Professional); Analogue modelling suite (Samplitude Professional); Vintage Effetcs Suite; Vocoder
・A maximum of 8 CPU cores (instead of 2)
・More automation features
・Groove extraction
・integration of external effects
・Video import
・Manager windows
・CD-Audio and DVD-Audio burning
・Score Layout and printing
・Music XML export
・Sychronization of external equipment
・MIDI Machine Control (Samplitude Professional)
・Access to FreeDB and Audio ID
・Export to AAC, AIFF, Broadcast-Wave, WMA, OGG Vorbis, Real Audio, RIFF 64, AAF/OMF (optional) and FLAC format
・Synth Objects


ということで、音楽再生ソフトとして使うのに気になる点は

・サンプリングレートが44.8 kHzまでに制限されている
・グレードアップするとイコライザが強力になる
・CPUコアの対応数

といったところでしょうか。

個人的にはやっぱりアップグレードしてハイレゾ音源を試してみたいところです。

Samplitudeのコンバーターは質が高いとの評判ですので。




Samplitude 11 Silver


ダウンロード

MAGIXのこのページからダウンロードします。
回線によっては少し時間がかかるかもしれません。





インストール

ダウンロードした自己解凍型ファイルをダブルクリックするだけです。


アクティベーション

起動すると下記のようなダイアログが表示されます。

Register the program~をクリックするとブラウザから登録サイトが開きます。

MAGIXにユーザー登録するとすぐにメールでアクティベーション・コードが送られてきます。

アクティベーションに成功すると次回以降このウィンドウは表示されなくなります。




次の記事でプレイヤーソフトのように使えることを目指します。

Samplitudeを再生ソフトとして使おう!その2





前回に引き続きSamplitude 11 Silverの話題です。

今回は起動してから音楽を再生するところまでです。

DTMでバリバリ使っている人からすると変な使い方かもしれません...。




プロジェクトの開始


VIP virtual project

音楽ファイルを再生するには、ヴァーチャル・プロジェクトの作成→プロジェクトにファイルをロード→再生、といった流れになります。

Samplitudeを起動時すると 'New virtual project settings' というダイアログが表示されます。

左下の 'Project settings' をクリックして設定画面を表示させます。




サンプルレートの設定

Silverで対応しているサンプルレートは44.8kHzまでとなっています。

小生の場合はCDからリッピングしたwavファイルを再生することが多いので、44.1kHzに設定したプロジェクトと44.8kHzに設定したプロジェクトを保存して、音源のサンプルレートに合わせて呼び出しています。

(サンプリングレートはファイルのロード時にも設定することができます)



決まった設定でプロジェクトを開始することが多いようでしたら最下段のチェックボックスを有効にして次回以降起動時にダイアログを表示させないようにしておきます。

再度ダイアログを表示させるようにするには、メニューバーから "Option > System/Audio > Program > General" の 'Show "New virtual project settings"' にチェックを入れます。






トラック数の設定

使用するトラック数を設定します。デフォルトでは4トラックになっていると思いますが、音楽ファイルを1つずつ再生するだけなのでNunber of tracksを '1' にしておきます。


プロジェクトの開始

左上の 'Arranger View' をクリックしてスタートします。




出力の設定

とりあえずMAGIXのASIOを選択しましょう。

マニュアルによりますとASIO使用で1024サンプル以上の設定が推奨されています。

上記の設定で44.1kHzのVirtual Instrumentに対し23msでのやりとりが可能になるとのことです。

メニューバーから Options > Audio System




音楽ファイルをロード/再生する


ファイル・マネージャ

メニューバーの 'File' からファイルをロードしてもいいのですが、ファイル・マネージャが親切設計で便利です。


ファイル/フォルダを選ぶ

画面下方の 'Manager' ボタンを押すか、メニューバーの "Tools > Manager > File browser" からファイル・マネージャを表示します。



WindowsのExploreのようにツリー構造でフォルダが表示されますので操作に迷うことはないでしょう。


検索する

ウィンドウ左のテキストボックスと双眼鏡アイコン(?)でファイル検索をすることができます。


Favorites List

最近開いたフォルダがフルパスで表示されます。

逆三角ボタンをクリックするとリストがプルダウンされるので、ここからフォルダを選択するのも便利です。



リストの上段に 'Add ~' の 'Remove ~' メニューがあると思います。

これでよく使うフォルダを「お気に入り」として追加することができます。

アルバムごとにフォルダを作っておくと、アルバムを選択するような感覚で使えます。


プレビュー機能

音楽ファイルのプレビューができます。

対応していないファイル形式の場合、wave形式にコンバートするかダイアログが表示されます。


ファイルをロードする

画面左のツリー構造からフォルダを選択すると中央のボックスにファイルが表示されます。

下記の操作でファイルをロードすることができます。

・ドラッグアンドドロップ
・ファイルの上で右クリックして 'Load file'
・ファイルを選択した状態でEnterキー


音楽ファイルの連続再生

複数のファイル(アルバム中の曲全部など)を選択した状態で上記の操作をすると、ファイルの並び順に同じトラックにロードされますので、プレイヤーソフトのように連続して再生することができます。

アルバム全曲がひとつのトラックに並んでくれます。



再生する

Transportウィンドウのボタンで操作します。

ショートカットキーの方が楽かもしれませんね。




ショートカットキー


再生/一時停止: SPACE
次の曲へ: Ctl + W
前の曲へ: Ctl + Q
前送り: →キー
後ろ送り: ←キー
トラックの初めに戻る: Home

Playback設定オプションを開く: P
オーディオ設定オプションを開く: Y


オプションでショートカットキーをカスタマイズすることもできます。


'Keyboard / Mouse' メニューから好きなようにキーカスタマイズ。




こんな感じでプレイヤーソフトっぽく使えるようになりました。

小生もまだ研究中ですのでおすすめの方法などありましたらぜひお知らせください!




次は主にSamplitude Silverの出力オプションの話題です。


Samplitudeを再生ソフトとして使おう!その3






Samplitude 11 Silverの出力設定



その3は無料版Samplitudeの出力オプションについてです。




サウンドカード/ドライバの選択


メニューバーから "Option > System/Audio" を選択すると下のような 'Easy setup' ダイアログが表示されます。



'System/Grobal Audio Option' ダイアログが表示された場合はウィンドウ左下の 'Quick setup' のチェックボックスをクリックすると 'Easy setup' に戻れます。

こちらで使用するサウンドカードやドライバを選択することができます。



'Easy setup' の設定が終わりましたらウィンドウ左下の 'Advanced' をクリックします。

詳細設定のウィンドウが表示されます。





Driver System


ASIO、MME、WDMの中からドライバシステムを選択します。

通常はASIOを選択。

残りの2つは互換用に用意されていると考えていいと思います。


ASIO MAGIX Low Latencyについて

アプリケーションと一緒にインストールされるMAGIXのASIO(MAGIX LoLaと呼ぶらしい)は、ASIO非対応のサウンドカードにも適用されるように設計されています。

ASIO4ALLのような機能が含まれているということですね。




ASIO Setup


リストから使用するASIOドライバを選択します。

隣のボタンからASIOのコントロールパネルを開くことができます。



Device

出力デバイスに応じて自動的に録音/再生時のビットレートが選択されます。

出力デバイスに対応していない値が選ばれたときはSamplitudeが自動的に低いレートに変換してからドライバに送ります。


Buffer settings


バッファの設定は重要です。

基本的には値が大きければ再生が安定しシステムの反応は遅くなります。

音飛びやノイズがあるようでしたら値を少しずつ上げてみましょう。



VIP buffer

デフォルトでは16,000サンプルにプリセットされています。

様々な音源を確実に再生することを目的としているため、16,000または32,000サンプルが推奨されています。
Virtual Projectでの動作やミキシング時に関連する項目です。

PC環境にも依ると思いますが、ここのバッファサイズを極端に上げるとタイムメーターや各種ゲージの反応が遅くなるようです。


HD buffer

デフォルトでは8,000サンプルにプリセットされています。

ハードディスクから直接再生するHD wave projectに関連する項目です。

再生目的でしたら多少反応が遅くても問題ない(気づかない!?)と思いますので、とりあえずはデフォルトの値でいってみましょう。


Test buffer

デフォルトでは8,000サンプルにプリセットされています。

'effect menu' でエフェクトをプレビューするときにだけ関連する項目ですので、あまり気にしなくてもいいでしょう。


Buffer number

上記で設定したバッファをいくつ使うかを設定します。

バッファ数を上げると信頼性が増しますが反応は遅くなります。また、より多くのメモリを必要とします。

Samplitudeのウィンドウ右下にバッファのステータスが表示されます。






Monitoring Setup

モニタリングで使用するエンジンの構成を設定します。
イコライザやヴィジュアリゼーシションに反映するため、スライドを一番右にしてASIOを使うようにします。



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